おすすめフリーフォント(2): 刻明朝フォント

刻明朝フォント

おすすめフリーフォントの紹介、第2回です。特にウェブデザインにおいては、使い勝手がよいのはやはりゴシック体です。限られたピクセル数の中にデザインを収めることも求められるため、視認性もよく一定の文字の太さをもったゴシック体はやはり使いやすいものです。しかしその一方で線が細く繊細な書体や、太さの強弱の豊かな明朝体フォントも、サイトのタイトルや大見出しといったフォントを大きく使える場面で効果的に使えば、また新たな印象を与えることができます。

今回はそんな繊細な明朝体フォントを1つご紹介したいと思います。

刻明朝フォント

今回お薦めするのは、フリーフォントの樹さんで公開されている日本語フリーフォント「刻明朝フォント」です。

フリーフォントの樹さん自身のサイトタイトルにも、刻明朝フォントが使われています。

刻明朝フォント刻明朝フォント

刻明朝フォント」は、フリーフォントの樹さんの説明にもある通り、「通常の明朝体の漢字フォントに、極端に小さなひらがなカタカナを組み合わせて創り出した書体」で、文字幅が大胆にスリムに、そして高さもやや低くデザインされたひらがなとカタカナの書体が、ベーシックな明朝の漢字書体に組み合わさることで、とても美しく映えるフォントになっています。

一般的な明朝体フォントでは、漢字は直線的な一方、ひらがなは丸みをもったデザイン、といった組み合わせが普通ですが、「刻明朝フォント」の特徴あるかな書体は、ひらがな・カタカナとも本来のかな書体よりも直線的にデザインされながら、明朝体のもつ太さの強弱は豊かに、さらにセリフ(ウロコ/ひげ飾り)も、明朝体漢字のウロコや、もしくはアルファベットのセリフにも近い装飾となっています。このため、漢字の書体とひらがなやカタカナの書体がとても親和性の高いデザインになっています。

こういった特徴的なひらがな・カタカナをもつフォントですが、これらが大げさな主張をしすぎるわけではなく、むしろ上品で落ち着いた印象を与えるため、繊細でロマンティックな印象/上品で欧風な印象/明治・大正などのレトロモダンな印象などを与えたい場面ではとてもよく映えるのではと感じます。

また、フリーフォントの樹さん自身「これらの文字は、組んだときにさらに美しさを演出してくれます。」と説明されている通り、このフォントは文字組みの美しさが魅力的なフォントで、タイトル文字などだけでなく長めの文章に使用しても、さほど読み疲れることはないでしょう。ウェブデザイン用途においては、バナー画像に入れる長めの説明文などに使っても、上品さや繊細さなど、ゴシック体とはまた違った印象を与えるものにできるのではと感じます。

漢字など、ひらがな・カタカナ以外の文字については、フリーの「IPAフォント」をベースにしているようです。

フリーフォントの樹

「刻明朝フォント」のフォントファイルは、フリーフォントの樹さんのウェブサイトからダウンロードすることができます。(2016年2月26日現在)

フリーフォントの樹フリーフォントの樹

刻明朝フォントのダウンロード (フリーフォントの樹)